
スマートフォンを使っているとき、「見たことのないアプリが勝手に入っていた!」という経験はありませんか?
とくに小さなお子さんや、ご年配の家族がスマホを使っている場合、気がつかないうちにアプリが増えていて、びっくりすることもあるでしょう。
そのアプリによっては、料金が発生したり、個人情報が盗まれたりと、思いがけないトラブルにつながる可能性もあります。
「自分は操作していないのに、なぜかアプリが入っていた」という事態を防ぐためには、スマホの設定を見直すことがとても大切です。
この記事では、AndroidとiPhoneそれぞれでできる「アプリを勝手に入れさせないための方法」を、やさしくわかりやすくご紹介します。
さらに、家族で使うスマホのための設定や、万が一トラブルが起きたときの対処法まで、しっかりまとめました。
だれでもすぐに実行できる内容ばかりですので、スマホの安全を守るために、ぜひ最後まで読んでみてください。
アプリが勝手に入ってしまう3つの原因
スマホに自分の知らないアプリが勝手に入ってしまう理由は、ひとつではありません。
日常のちょっとした操作ミスや、気づかないうちの設定変更が、大きな原因になっていることがあるのです。
1. マルウェアや悪質なアプリが入る
ネットで調べ物をしているときに、あやしい広告や知らないリンクをタップしてしまうことはありませんか?
そうしたページを開くことで、スマホに「マルウェア」と呼ばれる悪いプログラムが入り込むことがあります。
このマルウェアは、見た目はふつうのアプリのように見えるかもしれませんが、裏ではスマホの中の情報を勝手に読み取ったり、他の悪質なアプリを自動で入れてしまったりします。
その結果、知らないうちにアプリがどんどん増えてしまうのです。
2. アプリに不必要な権限を与えてしまう
アプリを使うときに、「このアプリに〇〇を許可しますか?」と聞かれることがありますよね。
そのときに、よくわからずに「すべて許可」などを選んでしまうと、そのアプリが他のアプリを入れることを勝手に許すような状態になってしまいます。
とくに、まだスマホに慣れていない人や、お子さんが操作する場合に注意が必要です。
3. 提供元不明のアプリを許可している
Androidスマホには、「提供元不明のアプリを許可する」という設定項目があります。
これは、Google Play以外からアプリを入れることができるようにする機能です。
もしこの設定がオンになっていると、信頼できないサイトやメールなどから、悪質なアプリが入りやすくなってしまいます。
セキュリティの面から考えても、この設定は基本的にオフにしておくのが安心です。
Androidスマホの安全対策ガイド
Androidでは、設定をいくつか見直すだけで、勝手なアプリのインストールを防ぐことができます。
下の表は、具体的な対策とその手順をまとめたものです。
| 対策内容 | 設定手順と説明 |
|---|---|
| 提供元不明アプリを無効にする | 「設定」アプリ →「セキュリティ」→「提供元不明のアプリ」→すべてオフ |
| Google Playプロテクトをオンにする | 「Playストア」を開く → 右上のアイコンをタップ →「Playプロテクト」→有効にする |
| アプリの権限をチェックする | 「設定」→「アプリ」→「権限管理」から個別に確認して必要ない権限はオフにする |
| 見覚えのないアプリを削除する | 「設定」→「アプリと通知」→知らないアプリを見つけたら削除か無効化する |
| 自動更新を停止する | 「Playストア」→「設定」→「アプリの自動更新」→「自動更新しない」を選ぶ |
こうした設定をこまめに見直すことで、スマホの安全性をぐんと高めることができます。
iPhoneでアプリの自動追加を防ぐ方法
iPhoneにも、アプリのインストールを制限するための機能が用意されています。
とくに「スクリーンタイム」機能を使うと、アプリの追加や削除を制限できるのでとても便利です。
これらの対策により、子どもが勝手にアプリを入れるのを防ぐこともできますし、操作ミスで知らないアプリが入るのも避けられます。
家庭でできる日常的な対策
スマホを安全に使うためには、家庭内でのルールづくりやツールの活用も効果的です。
子ども向けの制限設定を使おう
Googleファミリーリンク(Android)や、スクリーンタイム(iPhone)を活用すれば、子どものスマホ利用を見守ることができます。
アプリごとの使用許可、1日の利用時間、インストールの可否などを細かく設定できるので安心です。
メーカー独自の広告設定をオフにする
スマホの機種によっては、システムに広告機能が組み込まれていて、自動でアプリがダウンロードされることがあります。
たとえばXiaomiの「MIUI」などはその一例です。
「パーソナライズ広告をオフ」にしたり、「システム広告の許可を無効」にするなど、広告関連の設定も見直しましょう。
アプリストアのフィルタリングを使う
Google PlayやApp Storeには、年齢ごとのレーティングやコンテンツ制限機能があります。
とくに子どもが使うスマホでは、「12歳までの内容だけを表示する」などのフィルタリングを設定すると安心です。
学校や企業などでは「MDM(モバイルデバイス管理)」という方法を使い、スマホを一括管理することもできます。
トラブルが起きたときの対処法
もし、スマホに身に覚えのないアプリが入ってしまった場合は、以下のような手順で落ち着いて対応しましょう。
初期化する場合は、事前に大切なデータをバックアップしておくことを忘れないようにしましょう。
まとめ:スマホを守るのは日々の心がけと設定
アプリが勝手に入るのを防ぐためには、スマホの設定をしっかり確認すること、そして日ごろの使い方に注意を向けることが大切です。
特別な知識や難しい操作は必要ありません。
・提供元不明のアプリを許可しない
・アプリに不要な権限を与えない
・ストアやインストールを制限する
・怪しい広告をタップしない
これだけでも、スマホの安全は大きく変わります。
家族みんながスマホを安心して使えるように、まずは今日からできることを少しずつ始めていきましょう。