「いらなくなった靴下って、どうやって捨てればいいのかな？」
「まだ使える気がするけど、捨てるのはもったいないな…」
そんな疑問やモヤモヤを感じたことがある方は、実はとても多いのではないでしょうか。
最近は、サステナブル（持続可能）な暮らしやエコ意識が広がり、「ものを大切に使う」「リサイクルできるものは再利用する」といったライフスタイルが注目されています。
その中でも、不要になった靴下の処分方法については、「燃えるごみ」として捨ててしまうだけではなく、できれば何かしらの形で再利用したいと考える人が増えているのです。
今回は、そんな方に向けて、2025年現在におけるイオンの靴下回収事情や、代替となる活用方法、さらにはリサイクルに関するよくある誤解や注意点までを、わかりやすく丁寧にご紹介していきます。
イオンでの靴下下取りは現在どうなっているのか？
まず最初に結論からお伝えすると、2025年の時点では、イオンモールをはじめとしたイオングループ全体で、靴下の下取りサービスは行われていません。
かつては、イオン系列の靴専門店である「グリーンボックス」や「ASBee（アスビー）」といった店舗にて、靴や靴下を対象とした下取りキャンペーンが行われていたこともありました。
その時期は、古い靴や靴下を持参することで割引券がもらえたり、新しい商品と交換できるといったサービスが期間限定で提供されていました。
しかし、そうした取り組みは2020年を最後にすべて終了し、その後も再開される気配は現在のところ見られていません。
現在イオンのどの店舗に行っても、「靴下の下取り」は実施していないため、持ち込んでも受け付けてもらえないのが実情です。
インターネット上に残っている「イオンで靴下を下取りできる」という情報の多くは、すでに古いものですので、鵜呑みにしないように注意しましょう。
資源循環BOXに靴下は出せるの？
イオンモールの多くの店舗では、「衣料品回収BOX」や「資源循環BOX」と呼ばれる専用の回収コーナーが設けられており、不要な衣類や雑貨の再利用を推進する取り組みが行われています。
この活動は、環境負荷を減らす目的で、着られなくなった衣服を回収して、別の製品に再生させるというもので、イオンモールのサステナブル戦略の一環として継続されています。
しかし、この回収BOXで受け付けている衣類には、明確な回収対象のルールがあります。
残念ながら、靴下はその回収対象には含まれていないのです。
具体的に回収できるアイテムと、対象外となるものを以下の表にまとめました。
| 回収可能な衣料品 | 回収できないもの |
|---|---|
| Tシャツ・シャツなどのトップス | 靴下、靴、サンダルなどの履物 |
| ズボン・スカートなどのボトムス | 下着・肌着・水着・ベビー服 |
| ワンピース、コート、ジャケット | 制服、着物、極端に汚れた衣類、においの強い衣類など |
このように、靴下は直接肌に触れる衣類であることや、衛生的な問題から、回収不可として明記されているのが現状です。
なぜ靴や靴下は回収できなくなったのか？
一部の人からは「昔は回収していたのに、なぜ今はやめてしまったの？」という声も聞かれます。
その理由はいくつかありますが、もっとも大きな要因は、靴下や靴のリサイクルには“衛生上のハードル”があるからです。
靴下は、汗や皮脂が直接つく衣類であり、使用感が強く出やすいため、再利用するにはしっかりとした洗浄・消毒の工程が必要となります。
それに加えて、靴下の素材は伸縮性がある繊維が使われていることが多く、分解して再加工するのが難しいのです。
靴の場合も同様で、さまざまな素材（合皮・ゴム・金属など）が複雑に組み合わされているため、リサイクルの手間とコストが非常に高くなります。
また、回収後の処理には法的なルールも関係し、簡単に「はい、回収します」とはいかない事情があるのです。
靴下の処分に困ったときの対処法
「靴下は回収できません」と言われても、そのままゴミに出すのはなんとなく心が痛む……という方へ。
ここでは、イオン以外で活用できる方法をいくつかご紹介します。
▶ ユニクロの回収サービスを活用
ユニクロでは、不要になった衣類の回収プロジェクト「RE.UNIQLO」を全国の店舗で展開しています。
これは、ユニクロ・ジーユー・プラステの製品を対象に、店舗内の専用BOXで衣類を回収する仕組みです。
ただし、注意が必要なのは「他社製品」や「ユニクロ以外の靴下」は基本的には回収対象外となっている点です。
事前に店頭でスタッフに聞くか、公式サイトで対象品をチェックするようにしましょう。
▶ 自治体や地域の資源回収を調べる
お住まいの市区町村によっては、古着や古布の回収を資源ごみとして行っている場合があります。
自治体によって回収のルールや分類が異なるため、「布類」として出せるかどうかを、地域のゴミ分別ガイドで確認するのが確実です。
また、地域のイベントやショッピングモールなどで、期間限定の衣料回収キャンペーンが実施されることもあるので、チラシやWEBでの情報収集も欠かせません。
▶ 自宅でリユース・再利用する
履けなくなった靴下でも、家庭内で役立てる方法はたくさんあります。
たとえば、細かくカットして雑巾やウエスとして掃除に使ったり、ペットのぬいぐるみやクッションの中綿に再利用することもできます。
また、草むしりのときの手袋代わりに使ったり、家具の脚にかぶせて床のキズ防止にするなど、使い道は工夫次第で広がります。
イオンのサステナブルな取り組みについて
靴下の回収は行っていないものの、イオンモールでは2025年現在も、さまざまな資源循環の活動を継続中です。
各モール内には「資源循環BOX」が常設されており、古着や雑貨を回収して、新しい商品へと再生する仕組みが整えられています。
これにより、ゴミの排出量が減るだけでなく、地球温暖化対策にも貢献できるのです。
このような取り組みは、SDGs（持続可能な開発目標）の「12：つくる責任・つかう責任」や「13：気候変動への具体的な対策」にも直結しており、企業としての社会的責任を果たす重要な活動となっています。
「靴下も対象」と思ってしまう落とし穴
「靴の下取りキャンペーンを見たから、靴下もいけるかと思って持っていったら断られた……」という声は少なくありません。
このような誤解は、キャンペーンの告知が曖昧だったり、過去の情報がSNSで拡散されたことが原因で起こることがあります。
実際には、下取りの対象は「靴のみ」であり、靴下はどの店舗でも原則受け入れていません。
また、衣料品購入でクーポンがもらえる「セール系キャンペーン」と、下取りやリサイクル活動を混同してしまうケースもありますので、キャンペーン内容は事前に確認するのが安心です。
靴下の賢い処分方法とこれからの意識
改めてお伝えすると、イオンでは現在、靴下の下取りもリサイクル回収も行っていません。
そのため、靴下の処分に困ったときは、他ブランドの回収サービスを活用したり、自宅での再利用方法を試してみることが賢い選択です。
「ゴミとして捨てる」ではなく、「できるだけ長く活かす」という意識を持つことで、自分自身の生活も少しずつ環境にやさしいものへと変わっていきます。
使い終わった靴下も、あなたのアイデアや工夫で、まだまだ役立てるチャンスがあります。
ぜひ、この記事を参考にして、明日からできる“エコな行動”を取り入れてみてくださいね。
